想定環境
- M1 Mac (macOS Ventura 13.4)
- overleaf-toolkit (4.0.2)
- Docker (v4.20.1)
- bash (3.2.57)
セットアップ
リポジトリのクローン
git clone https://github.com/overleaf/toolkit.git ./overleaf-toolkit
初期化
cd ./overleaf-toolkit
bin/init
ポート番号を変更する
config
ディレクトリにある、overleaf.rc
という設定ファイルを編集します。SHARELATEX_PORT
という環境変数は、デフォルトで80番に設定されています。80
番はすでに使用されている可能性が高い番号らしく、起動時にエラーが発生する可能性があります。そこで、8000
番など衝突が少ない番号に書き換えておくのがおすすめです。
#### Overleaf RC ####
PROJECT_NAME=overleaf
# Sharelatex container
# Uncomment the SHARELATEX_IMAGE_NAME variable to use a user-defined image.
# SHARELATEX_IMAGE_NAME=sharelatex/sharelatex
SHARELATEX_DATA_PATH=data/sharelatex
SERVER_PRO=false
SHARELATEX_LISTEN_IP=127.0.0.1
-SHARELATEX_PORT=80
+SHARELATEX_PORT=8000
DockerコンテナのTeX Live環境を更新し、日本語フォント等を使用可能にする
まずDockerコンテナに入ります。
docker exec -it sharelatex bash
コンテナ内で以下のコマンドを実行し、TeX Liveをフルインストール版に更新します。(かなり時間がかかるので注意)
tlmgr update --self
tlmgr install scheme-full
exit
更新できたら、上記変更を新しいイメージとしてコミットします。
docker commit sharelatex sharelatex/sharelatex:with-texlive-full
私が使用したoverleaf-toolkit (4.0.2)
では、docker-compose
ファイルを編集する必要はありませんでした。
起動
bin/up
file not found error
が発生した場合は、以下のディレクトリを作成することで解決できます。
mkdir data/git-bridge
mkdir data/mongo
mkdir data/redis
mkdir data/sharelatex
動作確認
- 管理者アカウントを作成
- 設定したメールアドレスとパスワードでログイン
- プロジェクトの作成
- コンパイル
http://localhost:8000/launchpad
から管理者アカウントを作成することもできます。
参考資料
- 公式quick start guide
- ローカルのOverleafでLaTeX執筆環境をセットアップする手順
- Overleaf が落ちた時に備えて、ローカル環境に Overleaf(Community版) を構築する
- When running bin/up : overleaf_key.pem: No such file or directory #57
- LuaTeX-jaの使い方
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